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Windows 10  (2019/11/16 New)

はじめに

Windows 10は、2015年7月の一般提供開始から、既に4年以上が経過したことになります。(2019年11月時点)
筆者も2015年当初から利用を開始していますが、初期の頃と比較してさらに使いやすくなってきました。

このTipsでは、最新の情報に合わせてWindows 10を利用するうえで知っておくと役に立つ、基礎知識と頻繁に利用する機能を中心に紹介していきます。Windows 10の初心者や使いこなせていない方を主なターゲットにしています。
(マウスやキーボード等に関するPC初心者向けの知識ではありません)

また、スマートフォンの普及によって、PCを利用するユーザー層も大きく変わってきました。 今後、PCを利用していくことになるユーザー層とPCの利用形態を次のように予想しています。

現状、情報デバイスを利用するユーザー層は、大きく次の様に分類できます。

  • PCが不要になったライトユーザー層。(SNSやWEBブラウザ、カメラなどを主に利用し、並列作業を重視しないためスマートフォンで事足りる)
  • スマートフォンとPCを兼用するヘビーユーザー層。(趣味や業務等で様々な並列作業を重視するため、PCが必須になる)

今後は、上記ヘビーユーザー層をターゲットにした、LTE SIM対応で軽量かつバッテリー寿命も長い2in1 PCが、さらに普及していくでしょう。(Surface Pro X, Go等)
そうなるとヘビーユーザー層にとっては、現在主流になっている(高機能で大画面)スマートフォンというのは、益々魅力が無くなります。 ガラケーやスマートウォッチサイズ程度の通話機能を主とする小型軽量スマートフォンと、より軽量なPCを兼用する事が重視される様になります。





Windows MR


用語の説明

Windows 10を利用するにあたり、知っておくと役に立ちそうな用語をまとめました。(随時追加予定)


WinRT Windows Runtimeの略語。Windows 8以降で実装され、新しいUIスタイルをプログラミングするためのライブラリ。UWPアプリのベースとなるフレームワークでもある。
1803で導入されたC++/WinRTを利用することで、標準C++に準拠(現時点ではC++17)したスタイルで記述できる。従来のC++/CXの様にMicrosoft独特の表記を用いる必要が無くなった。(万歳)
WSL Windows Subsystem for Linuxの略語。Windows 10やWindows Server上で、Linuxのバイナリ実行プログラムを動作させるためのOS上のサブシステム。 2020年5月の大型アップデートでは、WSL2も正式公開予定である。WSLで動作しないプログラムも動作するようになるが、起動などは遅くなるとされている。 WSLとWSL2は共存可能であり、作業によって使い分けることができる。また、WSL2はHomeエディッションでも動作できるようになる。
導入方法などは、WSL環境を構築してHaruziraと通信しよう! を参照。
UI ユーザー・インターフェース(User Interface)の略語。ユーザーがソフトウェアを操作する仕組みを提供する。主な種類としてGUI(Graphical User Interface)とCUI(Character User Interface)がある。
UWP ユニバーサル・ウィンドウズ・プラットフォーム(Universal Windows Platform)の略語。Windows 10を搭載する全てのデバイス上で動作するアプリの土台となるアーキテクチャ(architecture)。
UWPアプリの詳細は、UWPアプリを参照。
UX ユーザー・エクスペリエンス(User Experience)の略語。ユーザーが、デバイスやアプリなどの製品を利用して得られる体験。
UXが悪い場合は、当然その製品は売れないことになる。
.Net Core Microsoftと.NETコミュニティによって管理されているオープンソースの開発プラットフォーム。クロスプラットフォーム(Windows, MacOS, Linux)をサポートしている。 CUIで動作するプログラムは、サポートされた全てのプラットフォーム上で動作する。GUIプログラムに関しては、2019年時点ではWindows上のみの動作。
今後開発するプログラムに関しては、.Net Frameworkから.Net Coreへ移行していくことが推奨される。
.NET Core のガイド
サンドボックス(Sandbox) ユーザーが利用するアプリなどのプログラムを、システムの重要な部分から保護した環境で動作できる、セキュリティを向上させるための機能または仕組み。Windows 10では、UWPアプリがこの仕組みで動作する。
また、Windows 10 Pro等のHyper-Vが利用できる環境では、従来のデスクトップアプリなどの動作確認も行える独立したサンドボックス機能も別途提供された。
フルーエント・デザイン・システム(Fluent Design System) UXを高めるために導入されたMicrosoftの新しいデザインシステム。表面上のデザインだけではなく、現実空間や仮想空間でのシームレスな操作・移動を実現するためのUI全体を表現する手段としている。 また、このデザインシステムは、5つの主要素で構成される。(Light, Depth, Motion, Material, Scale)
これらの要素を用いることで、奥行きや動きのある直感的な操作を実現しようとしている。



記事一覧

知っていると便利な基礎知識

概要

最初の記事では、Windows 10を上手に活用していくために必要となる基礎知識について紹介します。

Windows 10にはいくつかのエディッションが存在しますが、ここでは、Home及びProを中心に説明していきます。






バージョン情報

Windows 10が従来のOSと大きく異なるところは、ほぼ年2回(3月及び9月頃を目途)の頻度で大型のアップデートを行っていることです。 ただし、一般ユーザー向けに配信が開始される時期は5月と11月頃になっています。
これらのアップデートによってUI等が大きく変わる場合も有り、サポート期限も異なってきます。また、Microsoftストアからアプリをダウンロードする場合も、バージョンによって動作対応の有無が異なってきます。 そのため、自分がどのバージョンを利用しているのか認識しておくことが大切になってきます。

1.リリースバージョン一覧

一般向けに提供を開始した初期バージョンから、2019年11月時点までのバージョン情報は、次のようになります。

Version OS Build Version リリース名 リリース日
1909 18363 November 2019 Update 2019-11
1903 18362 May 2019 Update 2019-05
1809 17763 October 2018 Update 2018-11
1803 17134 April 2018 Update 2018-05
1709 16299 Fall Creators Update 2017-10
1703 15063 Creators Update 2017-04
1607 14393 Anniversary Update 2016-08
1511 10586 November Update 2015-11
1507 10240 First Release 2015-07

OS Build Versionは、アプリ開発者が良く利用します。APIリファレンスなどでは、このバージョンで記載されています。非常に覚え難く、筆者も良く忘れます。



2.バージョン情報の確認

バージョン情報を確認するには、OSの設定を起動し、「システム」から「バージョン情報」を選択します。









UWP(Universal Windows Platform)アプリ

UWPアプリは、Windows 10が搭載された全てのデバイスで利用できることを前提にしているアプリです。Windows 8以降で実装されたWinRTを用いたアプリの改良版で、Windows 10より古いOSでは基本的に動作しません。
Windows 10上のサンドボックス内で動作するため、Windowsアプリの中では最もセキュリティに優れたアプリです。

メリットとデメリットは、次のようになります。

    メリット
  • セキュリティに優れている。(サンドボックス内で動作する)
  • 省電力及びリソース管理に優れている。(アプリの稼働状況に応じて状態遷移が管理されている)
  • 全てのWindows 10デバイスで同じUIによる操作が可能。(対応できるデバイスは、開発者次第)
  • インストール、アンインストール、アップデートが簡単。(Microsoftストアで管理できる)
  • 最新のUI及び技術が利用できる。

    デメリット
  • 実用的なアプリが未だ少ない。
  • 管理者権限を必要とする機能へのアクセスが制限されている。(利用者側にとってはメリット)
  • バックグラウンド処理など、セキュリティを伴う複雑な機能の利用が制限されている。(利用者側にとってはメリット)

デメリットに関しては、主に開発者側に関わるものです。高いセキュリティ故の機能制限やエコシステムにおける状態遷移など、従来のアプリ開発では不要だった様々な知識が必要になります。 また、スマホアプリに似ている動作や操作性があります。しかし、スマホアプリと同様なデザインや機能で十分であるという意識で開発すると、PCアプリの良さが出せず魅力のないアプリになる傾向があります。
Windows 8.1の頃に開発されたストアアプリが普及しなかった要因の一つが、これらにあります。UWPアプリでは、より高いセンスやスキルが問われることになります。
そのため、アプリ開発の敷居が高くなり、優良なアプリが少ない状況を発生する要因にもなっています。

なお、筆者がUWPアプリ開発を開始した当初に比べると、随分と制限も緩くなり便利な機能も増えています。また、従来のデスクトップアプリとの連携も簡単にできるようになっています。アイディア次第でユニークなアプリを開発できそうです。

開発者は、UWPアプリで実現できることはUWPアプリで開発し、従来のデスクトップアプリも今後は.Net Coreで開発し連携していくことで、最新の技術の恩恵が得られるようになります。
また、1803のWinRTからは標準C++記述でも開発できるようになり、ますます便利になっています。

アプリ利用者も、アプリ開発における概要を知ることで自分に合ったアプリを探しやすくなります。
 








Microsoftストア

Microsoftが提供しているオンライン・ストアです。アプリやゲーム、動画等の購入と管理ができます。また、Surface等のハードウェアも取り扱っています。

以前はWindowsストアという名称でしたが、Fall Creators Update以降、「Microsoftストア」に変更されました。WEBブラウザと「Microsoftストア」アプリから利用できます。

また、当初ダウンロード可能なアプリは、Windows 8以降のWinRTアプリとUWPアプリのみでしたが、現在は従来のデスクトップアプリ等も配信されています。




1.機能

通常は、ストアアプリを利用すると思いますが、機能によってはWEBブラウザが自動的に起動します。 ストアアプリには、次のような機能が提供されています。

  • 製品の検索
  • 製品のダウンロード(インストール)
  • 製品の更新(自動更新のON/OFF可能)
  • 取得済み製品の管理(参照や、再インストール及び起動)
  • アカウントの表示(支払い方法やアカウントに関連付けされたデバイスの管理等)
  • 注文履歴の閲覧

アンインストールは、スタートメニュー上に表示される各アイコンを右クリックすることで可能です。UWPアプリは直接アンインストールできますが、従来のデスクトップアプリ等は、Windows 7時代からの「プログラムと機能」経由での作業になります。



2.支払いとプライバシー保護

基本的に支払いは、全てMicrosoftで管理されています。そのため製品の開発・提供元に購入者の特定ができる、住所や氏名などのプライバシー情報が漏れることがないので安全です。 それ故に、支払いや返金等のトラブルに関しては開発・提供元に連絡しても対応できません。Microsoftに連絡し対応してもらう必要があります。

なお、アプリや動画などのデジタルコンテンツ(物理的なパッケージソフトウェア製品は除く)に関しては、基本的に返品や返金はできないようです。試用期間などの無い有料アプリを購入する場合は、注意して下さい。 詳細については、次のURL先を参照して下さい。

Microsoft Store のヘルプ
Microsoft販売規約



3.ライセンス

ライセンスはMicrosoftストアで管理されています。通常、コンテンツの開発・提供元が別途ライセンスコードを送信するということはありません。 インストール可能なデバイス数は、同一アカウント内で10台まで可能です。デバイスへのログイン時と購入時のアカウントは結びついています。 そのため、デバイス毎にログインアカウントを変更している方は注意して下さい。(アカウント別に購入する必要がある)

また、無料で利用できる製品でも広告や機能制限有り、試用期間有り、製品内購入など様々な種類があります。

なお、インストール可能なデバイス数が上限に達した場合は、アカウントに関連付けられたデバイスを削除することで対応できます。ストアアプリを利用している場合は「アカウントの表示」機能で管理できます。



4.コードの使用

購入時に、コードの使用という項目があります。これは、知人から贈り物として受け取ったギフトコードや、コンテンツの開発元や提供元がキャンペーンやベータ版の一般テストユーザー等へ配布するコードを入力する機能です。



5.アプリ保存場所の変更

ダウンロードしたアプリは、既定ではシステムドライブ(Cドライブ)にインストールされます。 昨今は、SSDの普及によりシステムとデータ領域を分けている方も増えていると思います。

インストール先を変更したい場合は、次のように行います。

  1. OSの設定を起動する。
  2. システムを選択する。
  3. ストレージを選択する。
  4. 新しいコンテンツの保存先を変更するを選択する。
  5. 新しいアプリの保存先を変更する。


なお、変更前のアプリに関しては、自動的に移動されません。移動したい場合は、一旦アンインストール後に再インストールを行う必要があります。









多言語設定

最近のアプリでは、音声や文字認識が一般的に利用されるようになりました。 また、工場などの現場では、グローバル化により1台のPCを多国籍の従業員で共有するケースも増えています。このような状況の中で、多言語設定は欠かせない機能になっています。

Windows 10では、Home, Proというエディッションを問わず、OS標準の設定で簡単に多言語化できるようなりました。(Windows 7ではEnterpriseエディッション以上に限定されていた)

筆者が開発した「Haruzira」や「Drooone」アプリも音声認識や手書き認識などをフルに活用しています。このようなアプリを上手に活用するには、必要な言語パックを利用者が任意で追加する必要があります。
例えば、イタリア語で音声認識を行いたい場合は、イタリア語の言語パックを追加する必要があります。



1.言語パック

追加できる言語パックは、言語毎に含まれる機能が異なります。提供される機能はアイコン表示で次のように分類されています。 必要な機能のみインストールすることも可能です。


  • 表示言語

  • 音声合成言語

  • 音声認識言語

  • 手書き認識言語

  • 入力言語

例)音声認識言語アイコンが表示されていない場合は、音声認識機能が利用できない。

2.言語パックの追加方法

言語パックの追加は、OSの設定から次の手順で行います。

  1. OSの設定を起動する。
  2. 時刻と言語を選択する。
  3. 言語を選択し、優先する言語を追加する。(以降、表示される手順に従う)


追加された言語は、優先順位を入れ替えることでUWPアプリ等の表示言語を簡単に切り替えることができます。(再ログイン不要)
なお、Windowsの表示言語を切り替えた場合は、OSへの再ログインが必要になります。









更新履歴

2019.11.16

 
  • 新規追加